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うつ・自律神経失調症と息苦しい呼吸~細胞レベルでの呼吸~
更新日:2019.09.25
執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人
人間の呼吸には、大まかに分けて、
- 肺でする呼吸
- 細胞レベルでの呼吸
2つの呼吸法があり、うつや自律神経失調症の方の多くはこの呼吸ができていないため、息苦しいという症状に悩まされていることがあります。
前のページでは、「肺でする呼吸」についてお伝えしました。
このページでは、「細胞レベルでの呼吸」についてお伝えしていきます。
細胞レベルでの呼吸を妨げている原因
肺呼吸に重要な横隔膜の動きを妨げる3つの原因を、前のページでお伝えいたしましたが、呼吸には細胞呼吸という種類もあります。
細胞の一つひとつも呼吸をしています。
これができないことでも、うつや自律神経失調症の症状がたくさん出ます。
細胞の呼吸がうまくできない場合は、肺呼吸のように本人は息苦しさをほとんど感じません。
しかし、他の症状がたくさん出てきますので非常に重要です。
例えば、めまい・耳鳴り・治まらない痛み・しびれ・不眠・イライラ・不安・やる気が出ない・など他にも色々とあります。
細胞の呼吸は、細胞に酸素を取り込みそして二酸化炭素を吐き出します。
それがうまく行われなくなると、酸素が足りなくなり色々な症状が出るのです。
細胞の呼吸を妨げている原因は、血液の流れが滞ることです。
酸素は血液中のヘモグロビンが運びますので、血液の流れが滞ると細胞に酸素が届かなくなるのは理解できると思います。
血液の流れに問題が
ではなぜ、血液の流れが滞ってしまうのか。
膜組織の緊張
大きい原因の一つが筋肉や靭帯などの膜組織の緊張です。
血管は筋肉や靭帯などの膜組織といわれるものが絡み合っているところを縫うように通っています。
そのため、これらの膜組織がよれたりひきつったり緊張したりすると、血管を塞いでしまうのです。
すると、血液の流れが滞り細胞に酸素が届くのが少なくなってしまうのです。
また、神経の中にも血管は入り込んでいて、神経にも酸素を届けています。
神経に酸素が届かなくなると、その神経が正常に働かなくなります。
そのためにうつや自律神経失調症の症状が出てきます。
例えば平衡感覚を感じる神経に酸素が届かなくなるとめまいを感じたり、音を感じる神経に酸素が届かなくなると耳鳴りが聞こえたり難聴になったりする場合もあります。
痛みを感じる神経が酸素不足になると痛みやしびれとなって表れる場合もあります。
体のゆがみや精神的な緊張
膜組織のひきつれの原因は、体のゆがみや精神的な緊張です。
膜組織は筋肉のようによく伸びるものもあれば、硬膜のようにほとんど伸びないものもあります。
体に大きなゆがみがあると、または小さなゆがみでもそれが長期間続くことで膜同士が癒着(くっつくこと)したり長さが変わってしまったりしてしまうことがあります。
これは体のゆがみだけではなく精神的ストレスからも起こります。
なぜなら、精神的ストレスを感じると、その精神状態に合わせて小脳や脳幹が無意識に体の姿勢や動きを変えてしまうのです。
多くの場合、小さく縮まるように変わりますので、長期間精神的ストレスを感じることで膜組織に緊張が起こり、ひきつれたりよれたりしてしまうのです。
精神的ストレスの影響も考えられます。
こうして膜組織に引きつれが起こると、血管を押しつぶしてしまい血液の流れを滞らせてしまうのです。
細胞レベルでの息苦しさ対策
対策として、柔軟体操やストレッチを一日に3回ぐらい行い、座りっぱなしや立ちっぱなしなど同じ姿勢を2時間以上続けないようにして下さい。
例えばパソコン作業などが多い方は2時間おきにトイレに立ち、軽く体操などをしてから仕事に戻るなど、同じ姿勢が続かないように工夫してみて下さい。
長時間おなじ姿勢でいるような方は注意です。
また、イメージトレーニングとして体中を血液がめぐるイメージをしながら、深い呼吸などを行い、リラックスさせるものいいでしょう。
当院では、この膜組織の引きつれなどを独自な施術で取ることにより、血液の流れを改善させ細胞呼吸を元の状態に戻します。
すると細胞には酸素がいきわたり、不快な症状も自然と改善していくのです。
以上、うつや自律神経失調症と息苦しい呼吸についてお伝えしました。