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自我境界が薄く、うつっぽい人の特徴
更新日:2019.03.27
執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人
他人に振り回されて、何だかうつっぽい人へでは、他人を気にするあまり、他人に振り回されて、うつっぽくなってしまう人についてお伝えしました。
では、自我境界が薄く、うつっぽい人には、どんな特徴があるのでしょうか。
このページでは、自我境界が薄く、うつっぽい人の特徴についてお伝えします。
自我境界が薄い人は、責任の境界もあやふや
更に、自我境界が薄い方は「責任の境界」も薄くなります。
例えば、自分の子供が宿題をやっていなかったとします。
すると、自分の子供が宿題をやっていないのは自分の責任ではないかと思ってしまうのです。
「私の教育が悪かった」とか「私の育て方が悪かった」というように考えてしまいます。
自我境界がきちんとある方は、宿題をしないのは「子供の問題」であり「自分の問題ではない」と思えます。
もちろん、小学1年生や2年生ぐらいまでは親が宿題をやるように言って聞かせる必要がありますが、年を重ねれば子供だって宿題をやる必要があることぐらい分かっています。
やらないのは自分の責任ですし、自分が不利益を被っても、その不利益は自分で背負うしかないのです。
自我境界が薄い人は、頼まれごとを断り切れない
また、人に頼まれたら断れないという方も自我境界が薄い方が多いです。
先ほどお伝えしたように、自我境界が薄い人は、他人に喜んでほしいという欲求が自分の欲求よりも優先されてしまうのです。
そのため、自分がやりたくない、疲れて出来ない頼まれごとでも、よほどのことがない限り、断ることはしない傾向にあります。
これでは、まるで自分の意志という境界に、他人の意志が入り込んできて、占領されているかのようです。
そのため、自分の意志よりも他人の意志を優先させてしまい、断りたい依頼も断れないのです。
たとえ頼まれごとを断れたとしても、断ったことに罪悪感を覚えてしまうという方も、自我境界が薄いことになります。
もちろん、どうしても断れない頼まれごともあると思いますが、あなたの意志はあなた自身が尊重する必要があるのです。
自我境界が薄い人は、自分のお金という意識が薄い
更に、お金の境界が薄い方もおります。
他人からお金を貸してと言われると、貸してしまう。
最初は少額だったけれども、いつの間にかに数万円、あるいは数十万円まで増えてしまったという例さえあります。
あなたのお金はあなた自身のものなのです。
また、子供や親、恋人や配偶者のために自分のお金は使えるけれども、自分自身のためにはお金が使えない人も、自我境界が弱くなっている可能性が高いです。
このように自我境界が薄いと、自分より他人を大切にするため、体がストライキを起こし、色々な症状を出してきます。
では、自我境界を強くするためには、どうしたらいいでしょうか。
次のページでは、自我境界を強くするための方法についてお伝えします。
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