TOP » 【コラム】うつや自律神経失調症の秘密 » 他人に振り回されて、何だかうつっぽい人へ

他人に振り回されて、何だかうつっぽい人へ

更新日:2019.09.29

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

 あなたは、他人の言動に振り回されることはありませんか?
または、他人の悩みを聞いたり、他人の悪口を聞いたりして気分が落ち込むことはありませんか?
自分に良いことがあっても誰かが不機嫌だと、喜べないことはありませんか?


 まるで自分の人生が他人に振り回されている感じがする...。

 自分らしく生きていないような感じがする...。


 このようなことをたびたび感じる方は、「自我境界」が弱い可能性があります。
実は、この自我境界が弱い方は、うつや自律神経失調症になりやすくなるのです。


あなたがうつっぽいのは、自我境界が薄いせいかも!?


 自我境界とは、文字通り自我の境目、つまり人と人との境目のことをいいます。


 人は、一人の人間として独立した存在です。
親子でも、双子でも、夫婦でも、恋人同士でも、どんなに親しくても、どんなに相手のことを大切に思っていても、 一人の人間として独立した存在になります。


 この独立した存在同士の境目のことを自我境界といいます。
自我境界は、心と心の境目と言ってもいいでしょう。


自我境界が薄いと、他人の影響を受けやすくなる

 この心と心の境目が薄いと、周囲の影響を受けやすくなります。
つまり、自分は幸せであっても、周りに不幸な人がいると、その人の気持ちに引っ張られてしまい、自分の生活や人生に喜びを感じられなくなってしまいます。


 自分のとても大切な人が不幸ならば、影響を受けるのは当然のことです。
しかし、自我境界が薄い人は、親子・兄弟・夫婦・恋人同士ほどの親しい存在でもない他人の状況で、幸せなのか不幸なのかが決まってしまうのです。


 つまり、自我境界が薄い人は、自分の人生を生きているのではなく、他人の人生を生きているようなものです。 このような方が他人に左右されてしまうのです。


他人の影響がストレスになると、自律神経失調症になる

 また、自我境界が薄い人は、他人の状況で自分の幸せなのか不幸なのかが決まってしまうので、他人の顔色を伺うようになります。


 自分が嫌でも他人が喜ぶ事ならやってしまうこともあります。
自分の心の奥底では嫌がっているのに、表面では笑顔を見せながら相手が喜ぶことをやってしまうので、自分の中に大きな葛藤を起こします。


 このような状態は、非常に筋肉が緊張しやすくなります。


 このような状態が続くと、体のゆがみやエネルギーの流れが滞ることになり、非常に疲れやすい体になってしまうのです。そのため、


  • 不眠症
  • めまい
  • 動悸
  • やる気がなくなる
  • 焦る
  • 不安になる

 などの症状が現れます。
これが続くことにより、うつや自律神経失調症になっていきます。



自我境界があると自分は自分、他人は他人と考えられる



自我境界が薄いと境界線が重なり合ってしまう。
あなたが相手の境界に入る場合、相手は息苦しさを感じることも...



相手があなたの境界に入ってきた場合、あなたはしぶしぶ受け入れてしまう


 このページでは、他人に振り回されて、何だかうつっぽい人へについてお伝えしました。


 他人を気にするあまり、他人に振り回されて、うつっぽくなってしまう。
これでは、自分の人生を生きているとは言えませんよね。


では、自我境界が薄く、うつっぽい人には、どんな特徴があるのでしょうか。
次のページでは、自我境界が薄く、うつっぽい人の特徴についてお伝えします。



関連ページ

このページの上部へ



© 2012 健療院グループ