大脳新皮質のストレス

更新日：2019.03.26

執　筆：整体師＆カウンセラー 鈴木直人

前の「大脳辺縁系のストレス」のページでは、脳幹に覆いかぶさるようにある、大脳辺縁系のストレスについてお話ししました。

このページでは、脳の代表的な三層（脳幹・大脳辺縁系・大脳新皮質）の最後の1つ「大脳新皮質」のストレスについてお話していきます。

大脳新皮質とストレスの関係

ところが人間は、大脳新皮質があるばかりに色々なことに悩み苦しみことがあり、それ自体がストレスとなってうつや自律神経失調症になる場合もあります。

大脳新皮質へのストレスは簡単に分けると...

1. 知識不足

2. 認知のゆがみ

の主に２つに分けられます。ではそれぞれをご説明していきます。

知識不足

知識不足は文字通りに知識が不足していて、やってはいけないことをやってしまっているということです。

例えば、うつや自律神経失調症の方はカフェインを取ってはいけないということを知らないために毎日コーヒーを3杯ぐらい飲んでしまっているというようなことです。

厳密には知識不足で大脳新皮質がストレスになるわけではありませんが、大脳新皮質が知識を得ていないために起こるストレスなのでこちらに含めています。

うつや自律神経失調症についてのことはこのホームページをよくご覧になり知識を深めてください。

認知のゆがみ

認知のゆがみとは簡単にご説明しますと、ものごとの捉え方をゆがんでとってしまうことです。

そのため、自分自身でストレスを作っているといってもいいでしょう。

例えば「物事のマイナス面ばかりを感じてしまい、プラス面に目がいかない」などの認知のゆがみといいます。

この認知のゆがみは8種類ぐらいあり、以下のようなものがあります。

1. 白黒思考

   「全か無か」、「正しいか間違っているか」など、二者択一的な思考にこだわり中間的な思考ができない、又は少ない。

2. 破局的な思考

   悪い方悪い方にどんどん考えていく思考。たとえいいことが起こってもネガティブに考えてしまう。

3. 過度の一般化

   男（女）はみんな●●だ、大人はみんな●●だ、などと自分の目の前で起きたことを全てに起きるものだと一般化して考えてしまう。決めつけ思考。

4. べき思考

   ●●すべきである、●●でなければならない、という強く思ってしまう。専門的には超自我や信条体系という。

5. 自己関連付け

   自分が関連していない関与していないことに自分が関連しているように思ってしまう。

6. 選択的抽出

   一部だけ（特に自分にとってネガティブなこと）に焦点を当ててしまい全体的なことを考えられない。

7. ラベル貼り・レッテル貼り

   自分はバカだ、あいつは●●だ、といったラベルを張って考えてしまう。

8. 結論への飛躍

   事実を確認しないで勝手に相手の考えていることを分かった気になってしまう。多くはネガティブの方へ考える。

当てはまるものがありましたら、そのような考えが出てきたときに出来るだけ思考を修正する必要があります。

最初はなかなか修正抱きませんが慣れてくると修正できるような認知のゆがみもあります。

なかなか修正できない認知のゆがみは整体などで体調を整える必要があります。

なぜなら、体調の悪い時には性格が悪くなってしまうからです。

ストレスの種類と脳の関係のまとめ

うつや自律神経失調症の場合、自分にいったいどんなストレスがかかっているのかを把握し、そのことに対策をしていかなければいけません。

• 呼吸や姿勢、行動が悪いのか【脳幹】 （» 詳しくは「ストレスと脳の関係」のページで）

• 感情や記憶に問題があるのか【大脳辺縁系】 （» 詳しくは「大脳辺縁系のストレス」のページで）

• 知識不足や認知のゆがみに問題があるのか【大脳新皮質】 （※このページ）

これらを把握し、一つ一つのストレスを少なくしていくことでうつや自律神経失調症の症状が改善していくのです。

うつや自律神経失調症でお困りの方は、当院までご相談ください。

関連ページ

•  ストレスと脳の関係
•  うつ克服の4つのポイント
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