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「うつの原因は何か」という考え方
更新日:2019.11.07
執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人
うつになると思考力や記憶力が低下しますので、以下のうつの原因については十分に休んだ後に考えてみましょう。
「原因があって結果がある。」
人生すべてこれでは考えられないのですが、分かりやすいのでいくつかの視点でうつの原因をお伝えしましょう。
原因その1:問題を明確にするという視点
うつになった原因は誰の問題か、そして何が問題かというのを明確にする必要があります。
自分に問題があったのでしょうか?
それともパワハラや嫌がらせなど、他の誰かに問題があったのでしょうか。
更に何が問題だったのでしょうか。
あなたの食生活や生活習慣でしょうか?
それとも労働時間の長さでしょうか?
これらをきちんと考える必要があります。
うつになったのは誰が原因か、そして何が問題かというのを明確にしましょう。
自分に問題がある場合にはそれを修正する必要があります。
他の誰かに問題がある場合、その人と復職後も関わりがあるのならばその対応法を習得しておく必要があります。
そうでなければまた同じようにうつになってしまいます。
食生活は変えられますが、労働時間は会社が決めますので自分ではなかなか変えられません。
ですから、その労働時間でも耐えられる体を作るか、配置換えをしてもらうか、または転職するといった選択しになってきます。
転職は簡単ではありませんが、うつを再発させるよりはいいと思います。
重要なことは、問題に対処しないまま調子が良くなったからといって復職すると、うつが再発しまた休職することになってしまうということです。
食生活や生活習慣に問題があればそれを修正する必要があります。
この点については当院グループの別のサイトである「自律神経失調症・うつナビ ココカラのストレス」のページをご覧ください。
ストレスが4つに分類されておりますので参考にしてください。
原因その2:知識不足とスキル不足という視点
うつになる原因は、知識不足かスキル不足のどちらかまたは両方が必ずあります。
どうするとうつになるのかを知らなければ、知らず知らずにうつになってしまいます。
どうなるとうつになるのかを知っていても、それができなければうつになってしまいます。
例えば、「人間関係をよくするということがいい」とは分かっても、どうすればいいのか分からない場合は知識不足です。
どうすればいいのか分かっていても、それを自分ができなければスキル不足になります。
知識不足は調べれば簡単に修正できます。
あなたに不足しているのは「知識」?それとも「スキル」?
このサイトを全体的に見ていただいてもかなりの情報を得られると思いますので知識不足は補えます。
ただし、うつに関してはまだ完全な科学的証明が出来ていない情報がほとんどです。
うつがセロトニン不足であるというのは有力ではありまが、これでさえまだ仮説の段階です。
そのため、何を信じるかということが重要になります。
納得いく説明で信じられたら、その後はあまり疑わないというのも大切なことですね。
スキル不足はご自分で練習を続ける必要があります。
自転車に乗れないのはスキル不足ですが、練習すれば乗れるようになれるように、スキル不足も時間をかければ修正できるのです。
しかし、簡単には修正できないことも多いのが現実です。
例えば...
自分の思っていることを言えない
白黒つけたがる
完ぺきにやろうとする
ネガティブに考えてしまう
つい急いでしまう
強さを求め、つい人を攻撃してしまう
これらは、知識的には「うつの改善させるためにはしない方がいい」とは分かっていても、ついしてしまいます。
これはスキル不足になりますから、トレーニングが必要になります。
これらは心理状態が関係しますので、カウンセリングが必要な場合があります。
これら「うつの原因は何か」という点について、当院では患者さんのお話から問題を突き止め、専門的なアドバイスを行っています。
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