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精神的ストレスを減らす【うつ克服ポイント1】

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更新日:2019.08.07

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

前の「うつが悪化する仕組みのページ」でも言いましたが、ここからはうつを克服するために具体的にどうすればいいのかをお伝えしていきます。


結論からお伝えしますと「うつ克服の4つのポイント」は、これからお伝えするポイントで自分に当てはまると思うものから改善させていくことが重要です。


ではまず精神的ストレスを減らすポイントからお伝えしていきます。


精神的ストレスとは、先ほどお伝えしたように「嫌だなぁ」と思うことですが、この精神的ストレスを減らすには重要なポイントが2つあります。


それは「感情の抑圧」と「ネガティブな思考」です。


感情の抑圧

人間、生きていれば誰にでも「嫌だなぁ」と思うことぐらいあります。


それに「嫌だなぁ」と本音をいってしまったら、気持ちはスッキリしますが社会生活でトラブルになってしまいます。


そこで多くの方が「我慢」ということをします。具体的には感情を出さないようにするという我慢です。


しかし、先ほどお伝えしたように我々の体は「ストレス=生命の危機」と無意識にとらえます。


生命の危機の時には逃げたり戦ったりするので体を動かします。

するとそのためのエネルギーが必要になりますが、そのエネルギー源の一つが感情なのです。


例えば、自分や自分の大切な人が被害にあったとします。


すると通常は「怒り」という感情が湧いてきますが、実はこの怒りは自分や大切な人を害から守ろうとするためのエネルギーになるのです。


怒りが湧けば殴りたくなったり、蹴っとばしたくなったり、物を投げたりしたくなるという衝動が起きます。


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怒怒怒怒怒怒...



自然界であれば、この力でライオンに抵抗したりするのですが、人間社会はこの出てきた感情(エネルギー)を我慢しなければいけない時が多々あります。


上司が気に入らないからといって蹴っとばすわけにはいきませんよね。笑


これを心理学的に「感情の抑圧(よくあつ)」といいます。


これが大きな精神的ストレスになるのですが、この抑圧のしかたが重要なのです。


実は、人間は無意識のうちに筋肉を緊張させて感情を抑圧するのです。


感情の爆発

最近、あなたが怒りの感情を我慢したことを思い出して下さい。


必ずどこかの筋肉に力が入り緊張していたと思います。


我慢が続けば筋肉の緊張は更に進み、一つの筋肉だけではなく複数の筋肉へと緊張は拡大していきます。


感情の抑圧が強すぎると、緊張を通りこして筋肉がけいれんしたり震えたり不規則に動いてしまう場合もあります。


このため、うつの方には必ず筋肉に緊張があります。


特に頭・アゴ・首・肩・背中・腰・お腹は緊張しやすい場所です。


そのため、頭痛、顎関節症、肩こり、背中の痛み、腹痛などがなかなか取れない方は、感情の抑圧がある可能性が高いのです。


次の図をご覧ください。感情はエネルギーですから我々の体の外に出ようとします(ここでは体をツボに例えています)。


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我慢をするということは、ツボから感情を出さないように同じ力以上で筋肉がツボのふたを抑えることを言います。


例えば感情のエネルギーが1,000だとすると、1,001以上の力で感情を抑え込もうとします。


そのため、感情をそのまま出せば1,000のエネルギーの消費ですむにもかかわらず、プラス1,001以上の力で抑え込むので、合計して2,001以上のエネルギーを使うことになります。


これではまるで、アクセルを踏みながらブレーキを踏んで車を進めているようなものです。


これでは疲れないわけがありません。ですから、うつの方は心だけでなく筋肉も非常に疲れているのです。


そして、段々と筋肉が疲れてしまい感情を抑圧できなくなり、ちょっとした事でイライラしたり悲しくなったりするのです。


感情は怒りや悲しみだけではなく、妬み、不安、焦り、虚しさ、悔い、恨み、憎しみ、恥、など色々あります。


つまり、我慢すればするほど我慢できなくなるのです。


感情のツボは、溜めれば溜めるほどツボの圧力が高くなります。


そして最後にはどうなるか。


感情を溜めこむことに限界が来ると、抑え込んでいる筋肉も限界に達し抑えきれなくなります。


そのため、溜めていた感情エネルギーがいっぺんに外に飛び出していきます。


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その飛び出してしまった結果が重い症状なのです。


溜めこめば溜めこむほど、心も体もボロボロになるほど重い症状となって表れることもあります。


うつや自律神経失調症の方は適度に感情を解放する必要があります。


感情の開放

感情を出すなど大人げないと思う方もおられるでしょうが、大人というのは感情を出さないことではありません。


感情を出すべき場所と出さない場所を適切に選択できる人のことをいいます。


青春映画ではありませんが、海に向かって「バカヤロー!」と叫んでみるのも感情を出すのに効果的です。


これが恥ずかしいと思う方はカラオケで大きな声で歌って下さい。


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バカヤロー!



体を動かしながら歌うのも非常に効果的です。


感情を解放する時に重要なことは「声を出す・体を動かす」といった行動です。


ですから、定期的な運動は抑圧した感情を解放させ心身ともに健康に近づける一つの方法になります。


現在非常に疲れている方は、エネルギーを少し溜めてからでも行う必要があります。


なぜなら、感情を出さないように抑え込んでいると、抑え込むことでエネルギーを消耗させてしまうからです。


緊張した筋肉を緩める

また、先ほど「感情は筋肉が抑圧するので筋肉が緊張する」とお伝えしましたが、筋肉は骨を支えています。


そのため、感情の抑圧で筋肉が緊張すると骨が筋肉に引っ張られてゆがみます。


これは精神的ストレスが構造的ストレスに関連している一つの例です。


この場合、緊張した筋肉を緩める必要があります。


なぜなら、体は血液やリンパ液、そして脳脊髄液(詳しくは後ほど)などを循環させることで、ある程度の感情を解消させているからです。


時間がたてばある程度は感情が収まってくるのはこのためです。


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緊張した筋肉を緩めるのが効果的



硬く緊張した筋肉では血液・リンパ液・脳脊髄液の循環を妨げてしまい、体が感情を解消できなくなるのです。


当院では、特殊な整体法でこの感情を抑えるために緊張した筋肉をゆるめ、血液・リンパ液・脳脊髄液を循環させ感情が収まる力を高めます。


これは後ほど、構造的ストレスのページでご説明いたします。


ネガティブな思考

ものごとを悪い方に捉えることをネガティブ思考といいます。


例えば、ある人が真顔で考え事をしているとします。


ネガティブ思考ですと、その顔を見て「私のせいで不機嫌になった」と、ストレスに感じてしまいます。


だからうつの方は、このネガティブ思考をやめなければなりません。


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体を整えて、ネガティブ思考にさようなら!



しかし、そうはいってもできないのが人間です。


重要なことは、ネガティブ思考は体の調子が悪い時に増大するということです。


例えば胃が三日間痛いとします。


すると「ひょっとしたら胃ガンかもしれない」とネガティブに考えることは誰にでもあることですよね。


これだけではありませんが、これが最初にお伝えしました「心や性格の問題が体の異常でおきている」という一つの例です。


ネガティブな思考の癖のある方は、体の調子を整えることである程度はネガティブ思考を少なくすることもできるのです。


以上、精神的ストレスを減らす方法についてお伝えしました。


次のページでは「構造的ストレスを減らす」ことについてお伝えしていきます。


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