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筋肉をゆるめ冷えから守れば、自律神経が整い症状軽快!

耳鳴りの原因は首の圧迫!! 筋肉をゆるめ冷えから守れば、自律神経が整い症状軽快! (はつらつ元気 2010年10月)

(はつらつ元気 2010年10月)

ストレスにもさまざまな種類がある

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取材 本院 鈴木院長が取材されました!

はつらつ元気 2010年10月


 ひどい耳鳴りで病院へ行ったが、何の異常も見つからない。
それなら、自律神経の乱れが原因である可能性が考えられます。


 この自律神経には二種類、交感神経と副交感神経があります。

 これらは一定の間隔で入れ替わりながら、バランスを取っています。


 しかし、どちらか一方が常に優位の状態になり、バランスが崩れると体にさまざまな症状を引き起こさせるのです。

 特に交感神経が活発になると、血管は収縮。
その状態が続けば、血流は滞り末端の毛細血管まで血流が流れにくくなります。
手足が冷たい、しびれるといったこともこれが原因。


そして、手足と同様に、耳も末端器官。
その毛細血管が血流不足になると、耳鳴りの症状が発症しやすくなるのです。


 そんな自律神経が乱れる原因は、過剰なストレスによります。
ストレスにも種類があり、一つには人間関係などによる精神的なもの。
温度や湿度の不快による気候的ストレス。
栄養の過剰や不足などの化学的ストレス。
そして体のゆがみが原因の構造的ストレスと呼ばれるものも。
その構造的ストレスの中で一番影響を与えるのが「首」なのです。


 首はあらゆる神経が集結し、動脈や静脈など大きな血管もあるとても重要な部位です。
しかし、首はほんの些細なことで傷んでしまうほど弱い部分でもあるのです。


 パソコンの使いすぎや細かい作業で、常に下を向いてしまうなどの無理な姿勢を続け首がゆがむと、中を通る神経や血管はすぐに圧迫され、正常に働かなくなってしまいます。
さらに筋肉も縮こまったまま凝り固まり、常に首を圧迫したままの姿勢で過ごすことに。


 また、首の圧迫は自律神経のほかにも影響を及ぼします。
それが、脳脊髄液。
あまり聞きなれない言葉ですが、これは透明な血液と思っていただければよいでしょう。


 これは脳と、脳から仙骨(お尻にある骨)につながる脊髄神経の周りを循環する液。
脳脊髄液は、首周辺の筋肉が収縮し、首が圧迫されると流れがせき止められてしまうのです。
そのため、この循環リズムが乱れ、脳神経細胞などに栄養が届かず異常をきたようになります。


 そして、その神経にかかわる器官=耳も正常に働かなく。
また、せき止められたことで逃げ場のなくなった脳脊髄液が脳全体を圧迫。
出口を求めて通常流れるはずのない耳にまで液が流れ込んでしまうことでも、耳鳴りが発症します。


パニック障害やめまいにも有効

 そこでぜひ試してほしいのが、首のセルフケア。
首への圧迫を取り、正常な位置に戻すことができれば、自律神経の乱れや脳脊髄液の循環を改善させることができます。


 まずは首周辺の筋肉をゆるめてあげること。
ただ、強いマッサージなどをするとさらに筋肉を傷め、悪化してしまうことがあるため注意が必要です。


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首のストレッチは力を入れずに、やさしくすることがポイント



 また首をなるべく冷やさないようにし、三時間以上同じ姿勢でいることも避けるとよいでしょう。


 前述したように、自律神経の乱れはストレスから。
構造的ストレスのほか、精神・化学などのストレスからも解放できるよう心がけることも大切です。
そのためには、交感神経を活発にさせてしまうカフェインの摂りすぎに注意し、リラックスできる時間を作る心がけをしてみるのもよいでしょう。


 耳鳴りのほか、自律神経の乱れからくるめまいやパニック障害などにも有効ですので、ぜひ生活に取り入れてみましょう。


耳鳴りの不快感を解消!首のセルフケアストレッチ

首回し

  • 首をゆっくりと三回、同じ方向に回します
  • 同じように今度は逆回しで、三回ゆっくりと回します

 ※痛みが出る場所は飛ばしながらで大丈夫です

 ※めまいがひどい方は避けましょう

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首ゆらし

  • 胸を張り、組んだ手を後頭部へ
  • アゴを引き、顔を下に向けます。肩やひじには力をかけずに
  • 背中を曲げないように注意しながら、首をゆっくりと三十度程度左右に振ります

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首を冷やさないことも大切です

 冷房などの冷たい風を首に当て続けると健康な方でも体調を崩します。
なるべく、冷気を当てないように注意しましょう。


 また、普段から首を冷やさず、首回しが痛みやめまいなどでできない方は、その代わりに蒸しタオルをするのがオススメです。

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